須藤 宗道選手(スドウ ムネミチ)
某日本企業に係長として勤務している恋多き46歳独身。
行きつけのスナックのママであるあけみさん(30才)に入れあげているが、喪中だからという理由で、未だにメールアドレスさえも教えて貰えていない。
現在会長を務める『全国100円ライターを失くさないようにしようね協会』も、そんな切ない現状にある自身を慰めるべくして発足した。
大会優勝は、参加人数が一人であった第一回大会のみだが、全大会出場のキャリアから見れば、まだまだ優勝候補の一人。
ただ、先月受けた健康診断の結果によっては、メンタル面で競技続行不能になる可能性がある。
鈴木 武選手(スズキ タケシ)
某外資系金融会社に勤める、総審判長あけみさんお気に入りの34歳。
第2回大会から競技に参加して以来負けなし。終盤に強く、特に第三回大会の須藤選手とのデッドヒートは現在もファンの間で語り草になっている。今年三連続優勝の期待がかかる優勝候補の筆頭だ。
しかしながら、そんな彼にも不安材料がないわけではない。
半年前に結婚してしまったため、前回、前々回のような、あけみさんからの情状面でのフォローが期待できないからだ。
そういう意味では、今大会で初めて王者としての真価が問われることになる。
因みに彼の年収は1500万。結婚相手も世間の期待に答えるかの如く、出張先で知り合ったキャビンアテンダントを選んでいる。
人生と同様に競技中にも勝ち組であり続けることができるかが、連覇への近道となるだろう。
西条 弘明選手(サイジョウ ヒロアキ)
今大会唯一の学生である24歳。
二浪して入った大学で、すでに四留もしているという誰がどう見ても後がない状況にも関わらず、今大会に初めて参加表明。
そういった意味では初参加のメンバーの中で、もっとも危険な存在と言える。
また、最近になってバイト先を行列の出来る飲食店に変えたことでストレスが溜まり、休憩中の喫煙量が増えたのも彼の強みの一つ。
さらに、バイトの新人教育担当社員が彼より二つも年下であるという点も、それを後押ししている。
記者が座右の銘を尋ねた際に、真顔で「背水の陣」と答えたあたりからも、彼の大型新人ぶりには計り知れないものがあると言えるだろう。
佐伯・ガブリエル・ワンチャイ選手(サエキさん)
秘境の地から泳いで入国してきた外国人男性。年齢不詳(推定58歳)。
法的にはいわゆる不法入国者に当たるが、部族の長としてのプライドを示すために、強制送還の危険性を無視して参戦。そのため、今大会に賭ける思いは全参加者の中で一番強い。
ただ、彼の属する佐伯族には『パッチン』という名の火打ち石に似た道具はあっても、ライターのような構造の道具は存在しないため、技術面での不利は否定できない。
また、大会唯一の非喫煙者であるという点も終盤でネックになってくる恐れがある。
技術面での弱点を精神力でどれだけカバーできるかが一番の課題だ。
富士野 美々選手(フジノ ミミ)
今大会の紅一点。ソフトボール部のキャプテンような顔をしているが、学生時代はテニス部だった27歳。
現在彼氏がいないのにも関わらず、花嫁修業の一貫として今大会に参加した。上記のワンチャイ氏が彼女のことを大変気にいっていたことからも、彼女のダークホースぶりが伺える。
ワンチャイ選手曰く、佐伯族では彼女のような女性を、「取った獲物の皮をなめすのがうまそうな美人」と評するのだという。質問した記者も、この回答にはなるほどと、思わず膝を打ってしまった。
しかしながら、肝心の技術面では、タバコの煙を鼻から出すという特技があること以外は全くの未知数である。
大会開始の翌日から三連チャンで合コンを控えているという点が、どう競技に影響していくのかにも注目が集まる。
あけみ総審判長(アケミ)
場末のスナックを一人で切り盛りしている30歳。一人称は「アタイ」。
第一回大会の終盤で、元夫との協議離婚がめでたく成立した。
酔うとキス魔になってしまうと本人は語っているが、常連客の須藤氏は、その対象にならない様子。噂を聞きつけ、来日直後に店へ訪れたワンチャイ氏も、酔ったあけみにフルシカトされてしまったようだ。
なお、ルックスは、第一、第二希望が駄目だった時の抑えのようなレベルではあるものの、神様が気を使って付けた泣きボクロのおかげで、男性陣からはそれなりの支持を集めているとのこと。
ただ、総審判長としての力量そのものには、これまでの鈴木氏への度重なるえこひいきから、その能力を疑問視する声が上げられており、今大会運営における懸念材料の一つとなっている。
昨年、100円ライター協会国際B級ライセンスを無試験で取得。
因みにお店でのバーボン一杯の値段は500円~1000円(客によって変わる)だ。













