悪役にほのぼの出来るのが特撮ヒーローの良いところ。

だから、大人になって改めて見てみると、「この怪獣はそんなに悪くないんじゃないの?」「姿だけで、悪に決め付けてるんじゃないの?」という疑問さえ湧いてきます。
それなのに、怪獣たちは何一つ文句も言わずに、ヒーロー達にボコボコにされてしまっているんです。
これは大人の目線から見ると、母親のような温かい気分にならざるを得ません。
偏見に耐えながら、本当に良く頑張ったねと、ナデナデしてやたくなります。
それと、ヒーローの方だって、何だかんだで結構ひどいことをしているんですよね。
一人の怪獣を大勢でよってたかって攻めたてること(ギャバンは一人ですけど)もあるし、素手で戦っている怪獣に大砲を使ったりすることもある。
これでは、どっちが、正義なのかワケがわかりません。
本来は子供に見せることが基本の番組なので、大人が細かいことを気にしてはいけないんでしょうけど、その腑に落ちない感じがまた、ほのぼのとした笑いを誘ってくれます。
ただ、私自身が『宇宙刑事ギャバン』や、『秘密戦隊ゴレンジャー』に出て来るヒーローのようになりたいかと言われれば、絶対なりたくはありませんね。
冒頭でも述べた通り、子供の頃には憧れるところがありましたが、ある程度社会の汚いところを知ってしまった今となっては、色々と面倒臭そうという思いの方が強くなってしまっているんです。
中でも戦隊系は嫌ですね。
もしもリアルに彼らが存在していたとしたら、桃色の取り合いの果ての愛憎劇とか、なんで 俺は赤じゃないんだとか、そういうしがらみが絶対起きますよ。ヘタしたら、武器を作る博士がセクハラをしているかもしれないし……
まあ、私のような人間に悪に立ち向かって欲しいという、お願いが来るはずもありませんが、オファーが戦隊系の場合は100%お断りしますね。
遠い未来で悪の軍団が襲ってくるとなった時、私に頼むのは無駄足になるよと、この場を借りて言っておこうと思います。
あ……でも、『仮面ライダーV3』であれば、ちょっとだけなってみたいかも知れません。
変身のポーズもラジオ体操みたいで可愛いし、きちんと素手で戦っているという点でも印象が良いです。
そして何より、敵方ボスであるデストロンがメチャクチャおちゃめなヤツじゃないですか。
デストロンは秘密のアジトの住所付きで、仮面ライダーに年賀状送ったりする、礼儀正しさとうっかりさを持っているんです(これは実際にあったシーン)。うっかり八兵衛好きの私には、実に堪らないものがあります。
一通り戦った後に友達になって、UNOとかを一緒にやってみたいです。「あっ!デストロン、ウノって言わなかった!」と、デストロンにペナルティを与えることが出来るなら、どんな犠牲をも厭わない覚悟があります。
ですから、もしもデストロンさんがこのコラムを読まれていましたら、是非ご一報下さい。
自分で造ったモノにやられる(仮面ライダーV3を造リ出したのは、デストロン本人)なんてうっかりなオチは、私がライダーであれば絶対に起こりません。先代よりずっとやりやすい相手になれるのは確実です。
この機会をどうぞお見逃しなきよう、よろしくお願い申し上げます。
※今回は、Funky pepleに出て下さった美容師さんから、お題をリクエストして頂きました。ありがとうございました。














