お題其の二『特撮ヒーロー』
特撮ヒーロー…幼い頃に見たテレビ番組で、一番内容が記憶に残っているといったら、まずこれになるでしょうね。他にも色々な番組を見たはずなのですが、特撮ヒーローモノ以外は正直うる覚えです。
強いて覚えている番組を挙げるなら、通園への恐怖心を奮い起こされ、毎朝見るたびに大泣きしていた『ひらけ!ポンキッキ』ぐらいのもの。具体的な内容に関しては、ガチャピンがやたらと、ワイルドだったこと以外には、ほとんど記憶はありません。
でも、特撮ヒーローの場合は、大人になった今でも不思議と覚えているんです。もし今、「お気に入りの特撮ヒーローのポーズをとってみろ!」と言われたら、たぶん、それなりに正確なポージング出来ると思います。
大人になってからも、ふとした瞬間に思い出すことがあるのは、きっとそのせいでしょうね。
流石にあの頃とは感覚が違っていて、ヒーローに憧れる気持ちまでは蘇ってはきませんが、ヘタなお笑い番組より馬鹿馬鹿しく笑わせてくれるので、懐かしの娯楽として、今でも時々楽しませて貰っています。
最近では、『宇宙刑事ギャバン』を見ました。
今更見ようと思った理由は、トイレを借りに偶然立ち寄ったパチンコ屋で、パチスロ台として活躍するギャバンを発見したからです。そのパチスロ台の演出には思わず笑ってしまいました。
特に、演出中の敵の台詞は、ビックリするぐらい馬鹿馬鹿しい仕上がりになっています。
『宇宙刑事』と銘打っているヒーロー相手に、悪役の怪獣が「見つけたぞ、宇宙刑事ギャバン!」なんてことを言うんです。
「おいおい、犯人に当たる側のヤツが刑事を見つけにいってどうする……」と思ったのは、言うまでもありません。
しかも、悪の親玉も下っ端の怪獣も、これでもかってぐらい目立つ格好なんですよ。用を足している最中にも、その格好とその台詞がヤケに頭に浮かぶので、思わず、狙いを外しそうになりました。なんて矛盾した設定なんでしょう。
けれども逆に言えば、こういう矛盾したところが特撮ヒーローの良さでもあるんですよね。善と悪の設定の適度な極端さが、なんだか、ほのぼのとした気分にさせてくれます。
これはギャバンに限ったことではないですが、悪役というのは、実はそんなに悪いことをしているというわけでもないんですよ。
彼らが、頻繁にやることといったら、実は遊園地で子供を追いかけることぐらいのものなのに、世間からは何故か嫌われています。
稀に一般人に対して残虐な行為があったとしても、彼らからしたら生き残るために必要不可欠な行為をしているだけで、全面的に否定されるいわれはありません。彼らなりの生き残りを賭けた戦いなんです。














