夏休みの友は果たして本当に友達だったのか?
夏休みになると、「これと遊んでな!」とばかりに担任の先生から渡される『夏休み友』。
おそらくは、夏休み中の友達との会いにくさを気遣ってのネーミングなのだろうが、友人が全くいない人間にとっては、元々『夏休みの友』ぐらいしか、遊ぶ相手(勉強とも言う)がいないので、ハッキリ言ってシャレになっていない。
というわけで今回は、小学校の頃は『夏休みの友』だけが友達だったと豪語する有志を集めて、『夏休みの友』が本当に友達だったのかの検証をすべく、彼(あるいは彼女)との夏の思い出話に花を咲かせて貰うことにした。
ただし、普通に思い出話に花を咲かされるだけでは面白くないので、夏休みの友とどれくらい友達だったのかの、『段位認定』もついでにやってしまおうと思う。
題して『段位認定競技会~夏休みの友は本当の友達だったのか?~』
そのまんまの表題だなんて野暮なことを言ってはいけない。
そういう些細なことで友達というのは、減ってしまうのだから。
基本規則五箇条
一、競技者は『夏休みの友』との思い出話を大いに語り、審査員から段位の認定を受ける。
ニ、思い出話を語る際には自らの肉体のみを使うこと。
三、競技者が完全なる虚偽の思い出話を語ったと思われる場合は審査員の判断で即時失格とする。
四、制限時間は特にないが、飽きてしまうとアレなので、出来るだけ端折って話す。
五、まだ『夏休みの友』が本当の友達だと決まったわけではないので、出来るだけ友達というフレーズは使わないようにする。
段位の一覧表
★一段★
入学式で隣の席に座ってたから、取りあえず仲良くしていた程度の友達に該当
★二段★
ノート友達、トイレ友達がこれに該当
★三段★
「○○ちゃんが行くなら私も行くよ」程度の友達に該当
★四段★
二人でも遊びに行ける一般的なレベルの友達が該当
★五段★
常に二人でいるという、ほぼ親友状態が該当
★六段★
死ぬまで付き合える大親友が該当
★七段★
ラオウとケンシロウの関係、強敵(とも)がこれに該当
★免許皆伝★
友達以上恋人未満の関係がこれに該当。勇気を出して次のステップへ
競技者紹介
★里林 満(仮名)
小学校時代は某公団住宅に入居していた里林家の長男。28歳。現在は営業マンとして活躍しており、特に取引先関係の友人が多いと語る。
ただし、自分から発信をしない限りは携帯の着信は皆無とのこと…接待とプライベートの違いを、未だに理解出来ていないところに不安は残るが、携帯のメモリーに飼っている犬まで友人として登録しているあたりには、段位認定に対する尋常でない意気込みを感じる。
★町田 京子(仮名)
本認定競技会、唯一の女性。24歳。小学校時代は、漫画ばかりを書いており授業は全く聞いていなかったという。今はその名残で同人活動に精力的に打ち込んでいるとのこと。
しかしながら、名残らせ方を完全に誤ってしまったのか、現在では男性同士の例のアレ以外の漫画を書く機会は、一切なくなってしまったらしい。
因みに実物の顔は、その趣味さえなければと思うほどにメチャ可愛い。天は二物を与えず。本当に勿体無い話だ。
★町田 茂樹(仮名)
上記の町田京子の弟。23歳。小学校時代からもっとも時間が経っていない男ということで、かなりの高段位が期待できる。
しかしながら、姉である京子と非常に仲が良いらしく、彼女に気を使ってわざと段位を低く狙ってしまう可能性があるのが懸念点。
また、中性的な雰囲気が漂う、結構なイケメンであり、女性にはモテるタイプであることも、『夏休みの友』から嫉妬を受けてしまう可能性がある。
段位認定審査員紹介
☆新木 聡(仮名)
本認定競技会を行うにあたって、上記の三人(京子は弟の付き添いのため、彼も初対面)を快く紹介してくれた好男子。26歳。ただ、彼自身は中学まで海外の学校に行っていたため、『夏休みの友』と接点を持ったことはない。
しかしながら、友達界の重鎮を自称するだけあって、プライベートでの友人数は多いらしく、認定競技中、幾度も遊びのお誘いメールを受信していた。
時折、語られるネイティブな英語の発音に、ややムカつきを覚えるが、認定審査員としてこれ以上の適任者はいないだろう。
それでは審査員の紹介も終わったということで、早速ではあるが、競技会の模様をとくとご覧いただきたい。
















