秘密結社ビントロ
提案者 アニメ好き印刷業者(26)
プレゼンテーション
ビントロという単語に、常に付きまとうあの艶やかな印象…これを利用した秘密結社を立ち上げない手はないと思う。女の子が飲食店でこの商品を注文するたびに、私の胸は奥底でとろけているのだ。
世の男性なら、私と同様の感情が芽生えたことが一度はあるだろう。いや、あるはずだ。
だからこそ、秘密結社として内々にこの喜びを分かち合わなければならない。
何気ない感じで行く女性との食事。その流れの中でごく自然に「ビントロ頼まないの?」と聞く瞬間は、まさにエッチ、スケッチ、サディスティックだ。
語呂が異常に悪いのはご愛嬌とするとしても、女性の心を因数分解するために、この秘密結社は、絶対に設立しなくてはならない。
入会資格
ビントロという単語に執着心を持っている方。基本的に男性のみだが、セクシーであれば女性も可。
活動内容
セクシーな女性にビントロを注文させる。
会長の選定方法
誰でもいいが、お寿司屋さんがやや有利。
他の参加者の意見
●妻持ちの管理職
ビントロは旨い。お小遣いの関係で中トロを注文する金がない時は、回転寿司で良くお世話になっている。
ただ、提案者のいう性癖に関しては全く理解不能だ。初めて買って貰った辞書で、スケベっぽい言葉を調べる中学生じゃないのだから、もっと落ち着いて欲しい。
さっき注文したトントロが未だに届いていないのも、たぶん提案者が変な目つきで女性店員に注文したせいだろう。
そのチャレンジ精神は買ってやってもいいが、それは完全に社会にいらないタイプのチャレンジ精神である。
●バリバリ商社マン
●同じ大学の卒業生として非常に恥ずかしい。でも、今思えば同じゼミでの活動中にも、そういうところが散見されていた。
当時、彼がやたらと言っていた台詞は、わいせつ物陳列罪。いくら法学部であったとはいえども、会社法のゼミでする発言ではない。
●記者
●提案を限界まで好意的に解釈すると、ビントロという言葉に、ビンビン、とろとろ、という隠された語意を感じたということであろうか…まあ、気持ちは分からないでもない。
ただ、秘密結社として立ち上げるには、秘密にする内容が重大過ぎる。飲食店に行ってやたらとビントロを勧める男なんてまずいないだろうから、目立って隠し通せなくなるのが関の山だ。
また、一応、今回の議題はことを公に出来る『協会の設立』についてなのだから、そこのところの線引きは予め済ませておいて欲しいというのはあった
。けれど、気持ちは分かる。凄く分かる。
結論
協会設立とは無関係の3次会に移行するまで、約7時間もの白熱した議論が繰り広げられた当会議であったが、途中IT奥さんの突然の来訪などのトラブルもあり、結論としてはどの提案も採用しないということになった。
しかしながら、『秘密結社ビントロ』については、近く精神的な部分においてのみ、設立する可能性が残っている。現在メンバーは2名。
これは、一人でも追従するものがいると、引っ込みがつかなくなる典型的な例だと言えるだろう
。
追従したのは、もちろん、これを書いている記者本人である。















