「漫画じゃないんだから…」な料理漫画の世界

日常ではありえないことが起こった時に「漫画じゃないんだから…」なんて表現を良く使いますが、当の漫画の中にも、思わず同じツッコミを入れたくなってしまうジャンルがあります。
そう、それは料理漫画というジャンルです。
美味しさの余り涙を出したり、叫び出したり、失神したりと、いくら漫画とはいえ、流石にやり過ぎなんじゃないか、と思ってしまうのは当カテゴリーだけではないでしょう。
そこで今回は、そんな「漫画じゃないんだから…」な名作漫画(矛盾してるけど、アタイは気にしないよ!)を漫画じゃないんだから度の5つ星評価を交えてご紹介。
※当カテゴリーには少々のネタバレを含んでおります。
ミスター味っ子「子供相手に大の大人がてんてこまい」
漫画じゃないんだから度:★
料理バトル系漫画の元祖ともいうべき作品。10代の方は分かりませんが、20代以上の方ならそのほとんどがご存知なのではないでしょうか?
皆さまお馴染み『味っ子』と呼ばれる中学生の主人公が、様々なライバルと料理勝負を繰り広げていくというお話です。
この作品の「漫画じゃないんだから…」的な読み所は、なんと言っても大の大人が、異常なまでに真剣に味っ子と戦うというところにありますね。
もう本当に恥も外聞あったもんじゃありません。味っ子との勝負に勝つために食材を買い占めたり、わざわざ危険な場所に食材を取りに行ったりします。
「こんなガキに負けるかよ!」みたいなことを言いつつも、何だかんだで、真剣に勝負に取り組む様は、どうひいき目に見ても大人気ない度120%です。
あと、この漫画が凄いのが、各料理人の考えた隠し味の意図を、全ての審査員が汲み取ってくれるというところです。
厨房を盗撮していたんじゃないかと疑ってしまうほど、一ミリのズレもなく、的確にその相違工夫の意図を汲み取ります。
なので、旨い不味いかという視点で審査することはほとんどなく、如何に料理に工夫が施されているかという点が、加点対象。同じような旨さレベルの料理なら、どんな可笑しな工夫でも、工夫の絶対量が多い方が勝ちになります。
普段の生活なら何でも入れりゃいいってもんじゃないだろうと言いたくなるかもしれませんが、それはこの漫画では禁句です。
とにかく何かしらを入れれば味は深まり、大の大人の審査員(たまに子供の審査員もいる)が「ブラボー」と興奮して奇声をあげて喜んでくれます。
完全にお腹の空き過ぎです。
ただ、料理バトル漫画の元祖ということだけあって、非常に少年漫画の基本に忠実な描き方をしているので、細かいところを気にしなければ、案外さらっと読める作品ではあります。
おそらく、もの凄く大雑把な人であれば、「味っ子はいつ学校に行っているんだろう?」ぐらいの疑問しか湧いてこないでしょうね。
ですから、「漫画じゃないんだから…」度で見ると評価はちょっと低いです。
また、ほとんどが実際に作れそうなものばかりというのも、「漫画じゃないんだから」という点では減点対象になります。
ということで今回は、上記の減点項目と「料理はいいから学校行きなよ」の想いを込めつつ、星一つの判定をさせて頂くことにします。
ただし、星が少ないからと言って、ファンの方が落ち込む必要は何処にもありません。















