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『タイタニック』
 ~婚約者がいても、私は見知らぬ男とイチャつきます~

そうです。そういえば、ローズには別に婚約者がいたのです。

婚約者の身分は高く、半ば見売りのような形ではありましたが、それでも婚約者は婚約者。しかも、相手は多少屈折したところがあったとはいえ、彼女の事自体は愛していました。

それなのにローズは、「なんか自由が足りないの」みたいなことを抜かしながら、船の先っちょで、どこの馬の骨ともしれない男(ジャック)と、例の組み体操(サボテン)のようなポーズでイチャつき始めます。

船の中には婚約者がいる状況なのにです。

これでは、あの名セリフ「飛んでるみたい」も、ローズ自身の「飛んでるみたい」な行動を表しているような気がしてしまいます。取りあえず、きちんとした別れを告げてから、次の男性とイチャつくのが筋というものです。

婚約者がいるのに、気軽に誘いに乗ってくる女には近づくな。

これは、「人生をメチャメチャにする女」に出会わないための鉄則であると言えます。「これは昔の話だから」という油断は一切禁物です。

未だにこのポーズの真似をするカップルを目撃出来ることからもわかる通り、彼女の飛んだ行動は今も脈々と受け継がれています。

『タイタニック』
~そして、ワンナイトラブ~

旅行中の出会いというのは妙な魅力を持っているらしく、流石のジャックもローズさんの肉体的な魅力には勝てませんでした。

映画内の描写ではどちらともなくという感じではありましたが、ローズさんのやる気マンマンな雰囲気は、庶民向けのフロアで踊り狂っていたあたりからひしひしと感じ取ることができます。

でも、ワンナイトラブは文字通り一夜限りの愛です。情に流されて、「もう一回出来るかも」と、情を持ってしまっては、最悪の場合、ジャックのように死ぬことになります。

この映画を幼い頃に家族と一緒に見たという方は、『窓に、ローズの手がペタリ』と付いたラブシーン中のあの気まずさをどうか思い出して下さい。ジャックがローズのヌードを写生しているシーンでも良いでしょう。

ワンナイトラブを引きずると、あれよりも気まずいことになります。

無論、ジャックのように死んでしまった場合は、家族とのあの気まずささえも、感じられなくなってしまうのは言うまでもありません。

『タイタニック』
~それでも私は乗ってない~

ジャックにとっては、ませに運命の分岐点とも言えるシーンでした。ローズは女性だったので、救命ボートに優先的に乗ることができました。

でも、ローズは「あなたといたい」みたいなことを言って、救命ボートから飛び降り、ジャックのところに戻ってきてしまいます。油断していると「うーん、愛だね、愛」と言ってしまいたくなるところですが、ちょっと待って下さい。

ローズが救命ボートに素直に乗っていれば、ラストの船板の破片の上には、ジャックが乗れたはずなのです。

このせいで、ジャックにはきちんとした形で死亡フラグが立つことになってしまいました。

『一度乗った救命ボートから飛び戻るような女とは一緒に逃げるな!』あるいは、『首根っこひっ捕まえてでも、一度乗せたら救命ボートで逃がせ!』が、いらんことで人生を終わらせないためポイントだと言えるでしょう。

「ローズがいなかったら、ジャックは柱につながれていたシーンで先に死んでいたよ」という意見もあるかもしれませんが、ローズと出会っていなければ、ジャックが柱につながれることもなかったのですから、それはこのローズの行動をフォローする理由にはなりません。

ローズのような女性に対して、そういった中途半端な優しさを見せていると、後々になって大きな後悔を生むことになります。

ただ、この映画の元になった、実際のタイタニック号沈没事件でも、「夫を残してはいけない」という救命ボートに乗るか乗らないかのやり取りはあったようです。

しかし、流石に飛び戻った方はいないでしょう。

乗るんなら、乗る。

乗らないなら乗らない。

一旦決断をしておきながら舞い戻るなどという愚行は、他の避難しようとしていた方にも大変迷惑になります。

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