歴史的快挙!天才児が踏み出した勇気ある一歩。

うだるような暑さが続くこの夏、一人の天才児によって歴史的な一歩が踏み出されることとなった。この快挙が達成されたのは、千葉県船橋市内にある某量販店。傍からみれば、普通過ぎるほど普通な親子連れの中に、その偉大なる天才児、杉浦良太君(4歳ぐらい)はいた。
獲物を狙いすますような鋭い目つきであることを除けば、彼はごく一般的な幼児である。無論、声変りもしていない。
そんな彼が周囲を驚嘆させることになったのは、母親に手を繋がれてのエスカレーター前だった。
津波のように激しく押し寄せるエスカレーターに、今、足を置こうかという時に事件は起こる。
なんと不運にも、母親の手が良太君から一瞬離れてしまったのだ。
安全に配慮した当初の思惑とは裏腹に、良太くんを3階に残して4階へとゆっくり上がっていってしまう両親。事件に気がついた母親は「もどって迎えにいくから、じっとしていなさい!」と大声で指示を出した。
彼の年齢で、エスカレーターに一人で乗れというのは、余りにも酷な話だったからである。
この極限状態の中、この母親の判断は実に冷静なものだったと言えるだろう。
事件後の今改めて考えてみても、他に彼を救う術は見当たらない。ほんの2、3秒でした判断としては、ほぼ完璧に近かった。
しかしながら、良太君はそんな母親の英断に幼いながらも待ったをかける。
「ぼく、ひとりで乗れるよ!」
それまで和やかな雰囲気だった同じエスカレーターに乗り合わせていた周囲の人間も、この状況には息を呑んだ。
頭を上下にゆすりながら、足を乗せるタイミングを虎視眈々と狙う良太君。
母親が「危ないから止めなさい!」と再び声をかけるとほぼ同時に、彼は自らの力のみで第一歩を踏み出した。
思わず眼を覆ってしまう両親と周囲の客……しかし、恐る恐る眼を開くと、涼しげな顔で4階へと自動で昇ってくる良太君の姿がそこにはあった。
まさに歴史的な瞬間である。
すでに到着していた両親は、無事4階へと辿り着いた良太君を拍手で迎え入れ、その場に偶然居合わせていたエスカレーターの専門家らしきおばちゃんからは、「えらいねぇ!」という惜しみない賛辞が送られた。
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」とは、かの有名なアームストロングの言であるが、この良太君の快挙には、アポロ11号の月面着陸と同様の感動を覚えずにはいられない。
わずか4歳にして時代の寵児となった彼は、今後いかなる成長をみせてくれるのだろうか?

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