100円ライター使い切り競技大会 優勝者決まる。
2020年1月某日、千葉県船橋市の某会場にて、第4回100円ライター使い切り競技大会の開会式が行われた。
前年度決勝の大接戦の影響もあって、今年の総参加者数は、前年対比で250%増(総勢5名)と大盛況。競技大会の開催以来、初めて会場内の椅子が足りなくなるという事態まで起きた。
しかしながら、開会式の会場が、『全国100円ライターを失くさないようにしようね協会』会長、須藤宗道氏(46才)の自宅であるワンルーム(6畳半)であったこともあって、「椅子もうないの?」とは、どの参加者も質問しなかった模様。因みに、協会会長である須藤氏自身も競技大会参加メンバーの一人となっている。
開会式は通例に従い、須藤氏の「俺のハートに火を灯せ」の寒い一言で競技開始が宣言された。
序盤戦「前回王者妊娠でまさかのペースダウン」
例年に比べ、序盤はハイペースの流れとなった。
まず、最初に飛び出したのが、今大会の紅一点である富士野 美々選手だ。
三連チャンの合コン中、常にお笑い部門担当官にされていたことが功を奏し、ネタを振られる度にタバコ吸いまくって、鼻から煙を出しまくった。
当然彼氏はできなかったが、ガス液を大幅に減らすことには成功。一回目の合コン相手が帰り際にさりげなく発した「名前は可愛いよね」も、彼女の今大会へのモチベーション向上に大いに貢献したようである。
しかし、このまま富士野選手に逃げられるわけにはいかないと、他の選手も次第にペースアップ。特に勤めたてのバイト先で、年下から嫌味を言われるストレスに耐え忍んでいた西条 弘明選手は序盤戦後半に猛追。トップ交代とまでには届かなかったものの、富士野選手を射程圏内に入れるまでに遅れを挽回した。
また、この彼の追い込みには自宅のガスが止められてしまったことも少なからず影響していたようで、バイト先から帰宅した彼が競技中にライターでフライパンを炙っているワンシーンでは、それを見た多くの観客達が涙することとなった。
一方、序盤で思うようにガスを減らすことができなかったのが、ディフェンディングチャンピオンの鈴木 武選手だ。
富士野選手を追う格好で、横並びにペースアップした際には、他の選手に遅れを取らなかったものの、奥さんの妊娠が発覚した後、急激にペースダウン。人生の勝ち組に対する嫉妬も手伝ってか、ベランダでタバコを吸う姿にも、観客からの同情は集まらず、メンタル面にも大きく傷を残すことになってしまう。
さらには、その様子を見た、ライバルの須藤 宗道選手がそんな彼の情けない姿を写真撮影し、総審判長のあけみさんに報告したことで、審判への心証という面でも最悪の事態となった。
ただ、そろそろ中盤戦に入るかという頃合いで、動物を追い払う時にしかライターを使わなかった佐伯・ガブリエル・ワンチャイ選手が居住地の害獣を一通り退け終え、やや失速。これを好機とみると、鈴木選手は、真冬の公園で花火をするなどして連勝中のチャンピオンとしての意地を見せ、上位選手に喰らいついた。
序盤戦順位 ※括弧内は前の選手との差
一位:富士野 美々
二位:西条 弘明(蟻のクビ差)
三位:須藤 宗道(2ミリ差)
四位:佐伯・ガブリエル・ワンチャイ(1ミリ差)
五位:鈴木 武(蟻のハナ差)















